36回総会報告
第36回三農東京同窓会総会・懇親会が平成20年9月14日東京、アルカディア市ヶ谷にて開催されました。
新卒者歓迎会
総会に先立ち、新卒者の歓迎会が行われ、参加された新卒者は次の5名(前年は13名)。山本紘子(動物科学科)、内田和美(経済科)、佐々木ひとみ(園芸科)、立花由貴子(園芸科)、浜形ゆりな(生活科学科)。升舘理事長からは東京同窓会の説明がなされ、次いで池畑守会長から歓迎の挨拶がありました。挨拶の中で「新卒者の皆さん、よく参加して下さいました。心から歓迎します。人生にはいろいろなことが起こるものです。成功よりむしろ失敗の方が多いと思います。そのときは挫けず前向きに進むことが大事だと思う。私は例ですが、ブラジルへ移民したくて三農畜産科に入りましたが誰も行く人がおらず、学校の選択が間違ったかなと思いました。集団就職で東京に出たものの、会社の営業に回され言葉で苦労し、これではいけないと気がつき、大学に進み税理士の資格をとり、今その方の仕事をやっております。皆様も困ったときには孤立しないで、私たちの仲間がいっぱいいるので相談してください。今日はゆっくりお過ごし下さい。」と述べました。 締めの挨拶は五十嵐八代榮副会長が「長い人生スタートですが、ご両親のことを胸に思い起こしながら、希望をもって勉強にそして、お仕事にばんばっていただきたいと思います。何か困ったことがありましたら、同窓会の私たちに声をかけて下さい。」と力強く話されました。また、5名の方々には会から、映画「三本木農業高校、馬術部」の入場券を2枚ずつ贈呈しました。なお、5名の進路内訳は、大学生(千葉大)1名、看護師修行2名、会社員2名となっております。
総 会
下山光孝副会長の開会の辞に続き、物故者への黙祷を捧げ、三農校歌を斉唱しました。
池畑会長からは「我々役員も老齢化して錆付いてまいりましたが、若い人たちにうまくタッチするよう心がけながらやって行きたい。」と挨拶があり議事に入りました。
19年度事業・決算が升舘広美理事長から、会計監査結果は中野渡義雄理事からそれぞれ報告があり、引き続き20年度事業計画・予算が提案、満場一致で了承され、根岸勲副会長の閉会の辞で総会を終えました。
懇親会、あいさつ、祝辞
池畑守会長は挨拶で「母校創立百十周年記念行事がこの秋開催されますが、できるだけ参加賜りますようお願いします。6月に秋葉原で悲しい事件が起こり、犯人は青森の人ということで驚きました。やはり田舎から出てきて都会の砂漠のなかで孤立感を深めている人が、かなりいるのではないか。私は郷土の会とか同窓会などの会合に参加して、議論したりケンカをしたり、また、励ましあったりすることで仲間意識が生まれると思います。10月4日からいよいよ映画「三本木農業高校、馬術部」が上映されます。私は試写会を見ましたが、涙あり笑いありのすばらしい作品ですが、なんといってもあの映画は"人生そのもの"を語っており、感動することにより孤独感もなくなってくるし、あのような悲惨な事件を起こす発想にならないと思う。
今日は限られた時間しかないのですが、十和田市出身の近江綾さんのアトラクションも用意してありますので、楽しくご歓談くださるようお願いします。」と述べました。
つづいて本部同窓会長佐々木敏雄氏から「三農が現在地(高清水)に、三本木高校が元三農敷地に移転して41年がたちました。今や移転の事実を知らない卒業生が出てきました。
当時、移転跡地に記念碑をたてる話がありましたが、沙汰止みになりました。今となっては記念碑を建てた方が、歴史的価値があったのでは、と思えてなりません。それはさておき、三農も近時いろいろと話題性があり目を見張るものがあります。詳しく校長からお話があると思うので省略します。本日はおめでとう。」とのご祝辞がありました。
遠藤智久学校長は挨拶に立ち「この4月からお世話になっている遠藤です。同窓会の皆様から日ごろから、たくさんのご協力をいただいており、心から感謝申し上げたいと思います。私は平成11年から16年まで三農に勤務いましたが、当時と比べ施設関係では耐震工事が進んでおり、全体がきれいに整備されました。組織では、学科の編成が行われ6学科で1クラス35名、全体の生徒数が616名と、ひところに比べ少なくなっております。
運動部の活動ですが、高校総体ではアーチェリー男女、相撲が団体優勝。東北大会では男子団体優勝、個人では男女優勝、相撲は東北大会で準優勝と頑張りました。青森県の場合私学が非常に強い中で、よくもここまでやってくれました。インターハイでは相撲が3位、アーチェリーが男女とも決勝トーナメント進出、馬術は団体3位、個人3位となっています。三農馬術部の映画が上映される直前であり、まずまずの成績を残すことが出来、ほっとしているところです。
農業クラブ活動では、東北大会が終わったばかりですが、9部門うち3部門で最優秀、11月に佐賀で全国大会が開催されます。今年は大きな行事が二つありまして、7月に本校で、秋篠宮両殿下をお迎えして馬術大会が開催され無事予定通り終了しました。10月25日に本校創立百十周年記念行事が開催されます。同窓生の皆様からたくさんのご寄付をいただき、本当にありがとうございました。
馬術部の映画が、いよいよ10月4日からロードショーに入りますが、全国校長会でも話題になり、全校観覧の学校が増えております。27日に読売新聞が取材に入り、JRも特別企画で学校見学などを予定しております。あの映画は人以外のところからの目線を向けているというか、自然との共生という新しい生き方を考えさせる映画ではないかと思います。皆様、ぜひ見に行ってください。」と近況を報告されました。
招待者ご紹介
三農からは佐々木同窓会長、遠藤校長のほか円子昭浩先生、坪宏至先生、中村巨樹先生、
が、また、青森県人会、東京十和田会、青森県高等学校同窓会東京支部関係者など45名が
参加してくれました。なお、東京同窓会会員440名のうち出席者は60名で、若干少なめでした。招待者を代表して、青森県人会副会長からご祝辞があり、昨年11月品川プリンスホテルで行われました"青森人の祭典"60周年に三農同窓会から多数の参加に対しての感謝と、青森県人会への勧誘の言葉がありました。
乾 杯
88歳になられた佐川孟三さが立ち「昭和3年卒の加藤さんが出席されなかったので、若輩者の私が代わって乾杯の音頭をとらせていただきます。19世紀に創立し21世紀に三農が映画界に進出するとは夢にも思わなかった。健康で長生きしているともっと良いことがあると思います。かんぱーい!」と力強い発声でした。佐川さんは役員会には必ず参加され進んで仕事をしてくれ、あの重い缶ビールのダンボールケースを担ぎ、差し入れてくれます。ご本人は「自分の体力を試しているのだ」とおっしゃいます。役員一同本当に頭が下がります。
歓談・アトラクション
十和田市藤島字小山出身の近江綾こと小山石富美子さんの歌謡ショーが始まりました。日本エンカフオンレコード社に移り、活躍が目立ってきました。5月に出された新曲、「奥入瀬エレジー」ではじまり、そして懐かしい名曲を次々と歌い、最後に「三つ葉葵の渡り鳥」で締めていただきました。今後もがんばってください。
ビンゴゲームと物産販売
恒例のビンゴゲームは、全員に行き渡るように賞品を準備しました。名物となりつつある三農産、農作物販売です。今回は、卵、ニンニク、ジャガイモ等の詰め合わせを格安でご協力をいただき完売、ありがとうございました。
今回の同窓会では、新人の方々が先輩にお酒を注ぎながら、積極的に話しかけていたことが印象にのこりました。未来には長い道のりがあります。同窓会をよりどころとして歩んでいただきたい。
閉会の挨拶は五十嵐八代榮さんが「母校の創立110周年記念行事に、役員を中心に参加しますが、伝統ある三農同窓生として自信を持ち、これからもお互いに協力しながら進もう。」との力強いことばと、万歳三唱で締めくくりました。なお、希望者による二次会も開催され、映画「三本木農業高校馬術部」の成功を祈念し散会しました。