母校三農は賑々しい
先日、新任職員の歓迎会があり出席した。定年退職の斗沢栄一校長の後任に八戸聾盲学校長の遠藤智久氏が第二十九代三農校長として就任した。斗沢一雄教頭は名久井農業高校校長に昇格転勤し、後任に名久井農業高校教頭の中村充氏が、事務長に七戸高校事務長竹ケ原一雄氏が着任した。校長、教頭、事務長の三役が揃って異動したのは近年に無いことであるが、三氏とも本校勤務の経験者であり、極めて心強い。遠藤校長は新郷村出身で東京教育大学農学部を卒業している。それに我々の恩師であった八島康明先生(英語)の長女のご主人であり何かと因縁と親しみを感ずる。
最近の三農は賑々しい。優勝旗は11本獲得した運動部の活動をはじめ、全国大会最優秀賞獲得の学校農業クラブ活動、上映が近い映画「三本木農業高校・馬術部」、秋篠宮様ご臨席の全国高校馬術選手権大会、そして各種コンテストへの続々入賞と、毎週のように新聞に掲載され、テレビで放映されて話題となっている。長い三農の歴史で現在が最も輝いているといっても過言ではない。これだけ全校生徒が多方面にわたって成果をあげ得るのは校長を先頭に全職員の毎日の指導の積み重ねの結果であろうと敬意を表する。
このように素晴らしい成果を挙げつつある母校を同窓生として誇りに思い、これが永遠に続くことを願い、少しでも後押しが出来ればとの心情から百十周年記念事業を計画した。
事業の内容は、20年以上も休部をしていた吹奏楽部が熱心な指導者が来て、残っていた楽器を修理しながら、10名足らずで卒業式や入学式で結構よい音を出しながら頑張っている。この熱心な指導を無駄にしないよう最低の楽器を補充してやりたいと計画した。
同時に「三本木秋まつり」はご存知のように近年山車が少なくなり太鼓が主流となってきた。三農も盛り上げに協力、二年生を中心に全員参加をしているが和太鼓が無いので、三沢市から借りて練習、出演している。それに現在、全国的に農業高校は和太鼓を導入し、高校文化連盟大会や学校行事で賑やかに演出している。徐々に毎年の卒業記念品として購入しているが、これも紅白の幕等になったりして、なかなか進まない実情である。
百周年記念事業が終わって間もないのに、また寄付かという感もあるが、このような現状に最低限でも応えてやりたいとの思いからの事業である。母校三農のますます隆盛を祈念して快いご協力を期待いたします。