ノーベル物理学賞受賞者、朝永振一郎博士の生誕100周年を記念して一昨年創設された「科学の芽」賞(筑波大学主催、毎日新聞社など後援)の第2回受賞者が昨年11月22日発表され、高校生部門で母校三農生物工学研究室の9人による作品が選ばれました。
テーマは「植物の特性を活かした観賞用インビトロ・プランツの開発」。
受賞したのは、漆戸啓、山一哲也、吉本慎二、中村秀樹=以上農業科3年、斗沢拓実、三津谷慎治、中野渡遥、蔵川千穂、橋端早紀=以上植物科学科2年。研究内容を簡単に説明すると、密閉したガラス容器の中で栽培する植物(インビトロ・プランツ)を取り上げ水やりが必要なく狭いオフイスなどの観賞用として商品化されているそうで、現在はカトレアなどの洋ランが中心だが、成長が早いため6~10か月で腐ってしまう。
代わりに注目したのがサボテンで、湿度が高くて二酸化炭素が低い容器内でも光合成を続け成長が遅い。このため2年以上鑑賞でき、インビトロ・プランツにより適しているとのこと。素人にはやや難しいが、いいところに目を付けて研究されたと思う。
後輩達よ、これからも科学の芽を大切にして、研究を続け成果を出して下さい。